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休園2か月を終えて・・・(編集後記)

まずはじめに、現在に至るまで、医療の最前線でお仕事をされている医療従事者のみなさま、物流や公共交通機関の方、スーパーやドラッグストアにお勤めの方、保育や学童、老人介護などなど、私たちの生活に欠かせないエッセンシャルワーカーの方々に、心より感謝し、お礼を申し上げます。

さて、4月に政府から、新型コロナウイルス感染拡大の為に、緊急事態宣言が発令され、調布多摩川幼稚園も残念ながら休園という形を取らざるを得なくなりました。本来だったら、桜の下で進級や、入園を祝い、共に幼稚園で過ごし、たくさん遊び、たくさん笑い、時にケンカをしたり、泣いたりして、日々を過ごすはずでした。その中で、年長さんは仲間としての一歩を歩んだり、年中さんは新しい友達との出会い、友達を知っていく日々を過ごしたり、年少さんはほとんどの子どもたちが、家庭から離れての集団生活に少しずつ慣れていくはずでした。

ですが、毎年当たり前のようにあった4月、5月の生活が、今年は叶いませんでした。子どもたちも、おうちの方々も残念だったことでしょう。そして、私たち調布多摩川幼稚園の職員も、残念で悲しくて、悔しくてたまりませんでした。

でも、クヨクヨしていても仕方がありません。そんな中でも出来ることはあるはず!!と、みんなで色々考えてきました。

私たち職員も社会の一員であり、感染拡大を防ぐためには、出来る限りの外出を控えなくてはならないので、それぞれの自宅で出来ることを一生懸命考えました。

その一つが「あつまれ ちょうたまの森」でした。ここにも葛藤はあり、子どもたちの育ちの上で、生身の人と人のつながりを大事にしていきたいから、動画を見せることを推奨するようなことをして良いのか?などの思いもありました。でも、失われた大事な始まりの時を少しでも届けたい!幼稚園にはこんな先生たちがいるんだ!先生たちって、面白いなぁ!幼稚園に行ってみたいなぁ!そして、おうちでの時間を少しでも楽しく出来たら良いなぁ!との思いから、始めてみることにしました。

動画にする内容は、まずは私たちのことを知ってもらいたいので、先生紹介から始めました。その後は各々の先生たちが、これは?こんなのは?と、色々なアイデアを出して、動画を撮ってくれました。先生たちが心を込めて撮ってくれた動画を少しでも見やすく届けたいと思い、動画の編集などした事が無かったのですが、手探りで始めました。

始めてみると、「毎日楽しみにしてます」とお手紙をもらったり、お散歩で幼稚園を通りかかった時に「子どもが喜んで見てます」なんて声を聞かせてくれたり、それが私たちの支えになり、日々の配信につながりました。その声に後押しされ、先生たちは、あれもこれも!とたくさんの動画を撮っていて、実はお蔵入り映像がまだいくつか、、、。こちらはいつかまた機会があったら?!

そんな「あつまれ ちょうたまの森」は、今週末(12日)をもって、非公開に変えさせて頂きます。もう、これからは皆さんと会える日々になるので、ここからは動画を通してではなく、生の先生たちの表情で、体で、声で、たくさんのことを伝えられるので、大丈夫!!なので、いったん、ここでお別れさせて下さいね。

他にも、ブログで幼稚園の今を伝えたり、年長さんのとうもろこしや、プランター畑の様子を伝えたり、年中のあさがおの様子を伝えたりしましたね。本当なら、どれも子どもたちの一緒にしたかったことですが、叶わなかったので、せめて子どもたちが来た時に一緒に楽しめるようにと思っていました。

他にもおうち時間が楽しくなるような、コンテンツを紹介したり、新たに作った在園児の部屋では、お絵かきが得意な先生たちの、様々なお楽しみなどもお届けしましたね。お楽しみいただけましたか?ぬりえなどやっていたら、ぜひ幼稚園に持ってきて見せてくださいね。きっと、作った先生達は、大喜びですよ。

休園期間中2回、担任からおうちへお電話させて頂きました。元気にしているのか、この状況下でどのように過ごしているか、何かご不安などありませんか?と伺わせて頂きました。長い自粛期間で、不安や、ストレスがたまっているとの声もたくさん聞かれました。でも、それぞれが出来ることを精一杯やっていることを感じました。また、先生たちは、子どもたちや、おうちの方とお話出来て、つながれたことを嬉しそうに報告してくれました。お時間を割いて頂き、ありがとうございました。

そして、年少、年中さんには、クラスのお友達紹介のDVDも作成してみました。先生たちが子どもたちや、おうちの方を知りたい、みなさんにもクラスのお友達のことを知って、楽しみにしてもらえたらと、急遽お願いすることにしました。
これに関しては、こちらの見通しが甘く、保護者の方々にはご心配、ご不安を与えてしまったこと、申し訳なく思っております。でも、ご不安やご心配を、きちんと伝えて下さったことで、コミュニケーションをとることが出来たのは、ありがたかったなぁと思っております。
素人が作成したので、再生出来ないなどのご不便もおかけいたしました。いろいろな方法で見ようを試みてくださったとのこと、ありがとうございました。ご覧になられた方から、「自分のマークを呼ばれて、うれしそうにしていました」「お友達が知れて、楽しみが増したようです」「繰り返し見ています」など、嬉しい声も聞かせて頂きました。早く、先生たちは子どもたちの顔を見ながら名前を呼びたい!!と感じていますよ。

この2ヶ月、みなさんに会えない時間を、私たちなりに一生懸命過ごしてきました。その中で見えた一つのこと。それは、調布多摩川幼稚園の先生たちは、子ども達のことが大好きだってこと。子どもたちが楽しんでくれるためには、時にちょっぴり恥ずかしかったり、大変なことも頑張れちゃう!そして、どんどんアイデアが生まれてきちゃう!そんな先生たちが、これからの日々を支えていきます。

幼稚園生活がやっと始まります。もちろん、楽しみ!!ではありますが、正直不安もあります。見えない敵は、どこに潜んでいるかわかりません。私達は、大事な大事な子ども達をお預かりするのだから、それなりの覚悟をもっていかなくてはなりません。どのように受け入れるか、どのように環境を整えるのか、園長先生や、事務の阿部さんをはじめとし、今日までたくさんたくさん考えてきました。シュミレーションを重ねて、準備をしてきました。

幼稚園でのコロナとの戦いはこれから。時に困難なことも出てくるかもしれません。また、身を隠すようなことがあるかもしれません。でも、きっとここまで乗り越えてきた調布多摩川幼稚園なら、この先も大丈夫!!って思っています。これからも、たくさんご不便をおかけしたり、たくさんご協力頂くこともあるかと思いますが、みんなでこの困難を一緒に乗り越えていきましょう。ラグビー日本代表選手のように、ワンチームとなって、頑張りましょう。

これまで支えて下さった、調布多摩川幼稚園に在園のみなさま、本当にありがとうございました。感謝を込めて、編集後記とさせて頂きました。

長文ご拝読、感謝。

調布多摩川幼稚園  征矢野希