調布多摩川幼稚園は、研修会活動をしっかりと行うようにしています。
外部で行われている研修会に参加したり、幼稚園内での研修会も行うようにしています。
学期末には、クラス毎に担任がクラスのこと、自分の保育を振り返りを行い、
幼稚園の職員みんなで語り合う時間を持っています。
外部の先生のお話を聞く機会はあったり、園内で話すことはたくさんありますが、
自分たちの保育を見てもらい、ご意見や感想をもらう経験はありませんでした。
私たちの考えている「子ども達から始まる保育」って、本当に出来ているのかな?
そこで、公益財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構の行っている
ECEQという研修制度を使った、公開保育を行う事にしました。
自分たちの保育は、どんな風に思われるのだろう。。。
最初は不安しかありませんでした。
でも、いろんな先生に見てもらい、率直な感想をもらうことで、
それが「子ども達のためになれば!!」と、「どっこいしょ」と重い腰をあげました。
ECEQ公開保育は、担当のコーディネーターの先生のもと、公開保育を行うまでに研修を行います。
STEP1【園長へのヒアリング】
園長先生が、コーディネーターの先生に、幼稚園の概要、教育理念を伝えたり、幼稚園の課題と感じている部分などを話します。
STEP2【事前研修】
園長を除く職員で、自園の「良さ」や「課題」について話をします。
「良さ」「課題」両方で、保育内容に関して、職員の関係について、職場の環境についてなど、多くのことを、ざっくばらんに話しました。
STEP3【準備】
ここでは、STEP2で出されたことをもとに、今私たちが課題と感じていること、そして、公開保育で参加者にどんなことを一緒に考えてもらいたいと思っているのかを考えて、「問い」を作ります。
職員で話し合い、出来た「問い」を、コーディネーターの先生の先生にも伝え、さらにご助言をもらいながら、「問い」を完成させました。
STEP4【公開保育】
3つのSTEPで、自分たちの保育を改めで振り返り、課題を考えながら、いよいよ公開保育を迎えます。
当日は24名の参加者のみなさんに、私たちの考える保育を「3つの問い」を軸にしながら、見てもらいました。
ありのままの、調布多摩川幼稚園の日常を見てもらいながら、私たちの「問い」について、考えてもらいました。
午前保育をまるまる見てもらい、午後は各学年に分かれての分科会をします。
午前中の保育を見て、参加者のみなさんが感じたこと、疑問などを話してもらいました。
それに対して、私たちの考えを返し、調布多摩川幼稚園の保育の良さと課題を浮き彫りにしていきます。
参加者のみなさんに、たくさんたくさん「いいね」と言って頂く事が出来ました。
また、「なんでこうしてるの?」「自分たちの幼稚園だったらこのようにするかも」と、投げかけももらいました。
たくさんの人に見てもらうことは、とってもとってもドキドキしたけれど、私たちの思う「調布多摩川幼稚園の良いところ」を、たくさんの人に共感してもらえたことは、とても大きな自信になりました。
もちろん、良いところばかりでなく、向き合わなくてはならない課題も見つかりました。
たくさんのことを学んだ公開保育となりました。
STEP5【事後研修】
公開保育を終えて、振り返りを行います。
参加者のみなさんに投げかけた「問い」に、答えて頂いたことを、職員で共有しながら、次につなげていくために、どうしていくのかを話し合いました。
「調布多摩川幼稚園の良さ」は前面に出していきながら、より「子どもの為」になるように、課題に向き合っていこう!
一つひとつに丁寧に向きあい、調布多摩川幼稚園の子ども達の育ちを支えていきたいと思いました。
この後、研修会の報告書などを作成し、提出をしました。
コーディネーターの先生の報告書と共に、確認がなされた後、「認定証」が発行されることになっています。
たくさんの「初めて」があり、その中で、たくさんの声を聞くことが出来、とても学びのある時間でした。
そして、調布多摩川幼稚園の保育の「良さ」も、改めて感じることが出来た時間でした。
これからも、教職員一同力を合わせて、目の前の子ども達から始まる保育を、丁寧に行う事を心がけていきたいと思います。
それにしても、、、、
公開保育でたくさんの人が来ているのに、普段と何一つ変わらない姿を見せる子ども達。。。
緊張してあわあわしていたのは、先生たちの方でした。
さすが、調布多摩川幼稚園の子ども達!!
都私幼連だよりにECEQについて書かれていたものと、調布多摩川幼稚園の公開保育に参加された先生の感想が掲載されていたので、そちらもご覧下さいね。