3月11日のお別れ会のあと、年長さんが部屋へ訪ねてきて、
「これよかったら使って!」と、年長さん手作りの味噌をくれました。
このお味噌は年長さんがまだ年中組だったころ、
「みんなが年長になるころまで寝かせておくと、おいしいお味噌になるよ!」
と、作ったお味噌でした。年長組での1年いろんなお料理に使ってきたので
残りはほんの少し・・・。
年長さんに負けず劣らず、食べることが大好きな年中さん。
「これだけじゃ足らないから、これ・・・」
と、年長さんが大豆と米こうじも一緒にくれて、
「これで、おいしいお味噌作ってね!」
「僕らとおんなじように、みんなが年長になったら食べられるよ!」
と教えてくれたことをきっかけに、味噌作りに挑戦することに!
もらってすぐに、真ん丸で小さくて硬い大豆をたっぷりの水に入れ、一晩おきます。
―翌日―
次の日登園してびっくり!昨日は小さかった大豆がすっごく大きくなってる!!!
「寝ている間に大きくなっちゃった!!」
「水をゴクゴク飲んだんだね!」
「お豆(の形)になったね!」
「形が変わるとは思わなかったよ~」
ですって。
水に浸しておいた大豆を、子どもたちの前でぐつぐつ煮て、やわらかくします。
手でつぶせるくらいの柔らかさ、適温になったら、子どもたちの出番です!
柔らかくなった大豆を袋に入れて、形がなくなるまで指でつぶします。
この作業が意外と大変!おいしくなるよう願いを込めてもみもみもみ・・・
そのうち、袋を机に置いて、手のひら全体でぎゅっぎゅっとつぶす子もでてきました。
「見て見て!小さくなってきたよね!!!」
「もう僕のはこーんなに小さくなったよ!」
全部上手につぶせたら、みんなの袋から出して1つに合わせ、
塩と米麹を混ぜ合わせておき、そこにつぶした大豆を入れてよく混ぜます。
よーく混ぜて、ひと塊りになってきたら、こぶし大に丸めた味噌玉を作ります。
味噌玉がいくつかできたら、容器に袋をかけ、
その中に味噌玉(「みその赤ちゃん」と子どもたちは呼んでました)を
並べていきます。すべてを入れたら、上からぎゅっぎゅっと押して
(そうすることで、中の空気を出し、カビが発生するのを防ぎます。)
上に袋をかぶせ、発酵させます。
これで 桜の花が咲いて、ぴかぴかの年長さんになって登園するまで、
涼しいところで休ませます・・・zzz
次の日には「もうできた~???」と目をキラキラさせて聞きに来る子もいましたが、
もうしばらくおやすみなさい・・・zzz
みんな、4月に登園した時、一生懸命作ったお味噌のこと覚えているかな・・・?
すぐにはできあがらない、時間をかけて できあがる“ものづくり”を
みんなで経験できることの喜び、できあがりが楽しみ♪な気持ちを分かち合えること、
できあがるまで、みんなでまだかな?まだかな?とワクワクできる時間の豊かさに、
とっても幸せな気持ちになります。
年長さんになって、自分たちの作ったお味噌でどんな美味しいものを作るのか、
子どもたちの笑顔と、「おいしーい♪」の合唱が今からとっても楽しみです!
・・・美味しいおすそわけも楽しみにしています♪